居場所を執務室や会議室のレベルで把握するためには、各執務室・会議室にビーコンを設置する必要があります。
スマートフォンが複数のビーコンの電波を検出した場合は、電波強度からビーコンとの距離を判定し、最も近いビーコンの場所に居ると判断します。また、電波は壁によって減衰しますが、壁の材質や厚みによって減衰する度合いはまちまちです。屋内の壁では十分に減衰しないため、壁の反対側に設置したビーコンの電波であっても多くの場合は検出してしまいます。そのため、執務室や会議室が近接している場合、特に境界付近では、誤判断してしまうケースがあります。ある程度の誤判断は避けられませんが、設置位置を工夫することで、誤判断をできるだけ少なくすることができます。
例1:活動場所の中心に配置する方法(好ましい例)
最も好ましいのは、各執務室や会議室で社員の活動場所の中心に配置する方法です。会議室の場合はテーブルの中心。執務室の場合は机の島の中心です。フロアが広い場合には、いくつかの机の島ごとに1つなど、複数のビーコンを配置するのも良いでしょう。
例2:壁際に設置する方法(好ましい例)
電源が確保できないなどの理由で、壁際に設置しなければならない場合もあります。その場合は、できるだけ他のビーコンと干渉しないよう、他のビーコンが設置してある会議室や執務室からできるだけ離れた壁際に設置することをお勧めします。
例3:好ましく無い例
これまで紹介した例とは逆に、避けた方が良い例を紹介します。ビーコンを執務室や会議室の内部に設置しているものの、この例のように境界部分に近い壁際に設置してしまうと、誤判断してしまう範囲が広くなります。下記の例だと、広い範囲で、第二会議室に居るのに第一会議室と誤判断したり、執務室に居るのに第一会議室や第二会議室と誤判断してしまいます。